第8回 海外でのVoucherとはなにか
◆Voucher(バウチャー)とは
Voucher(バウチャー)とは、モノやサービスの売買が行われる商取引の現場で、購入、引き渡し(受け取り)、金銭の支払い、同受領といった仕訳が行われるたびに作成される書類のことを言います。
それ自体が税務署等に提出するものではありませんが、税務調査等の際に提示を求められることがあり、5年間の保存義務が課されています。
◆Voucherの種類
海外でのVoucherには、次のようなものがあります。
①Account Receivable Voucher (売掛金 バウチャー)
②Account Payable Voucher (買掛金 バウチャー)
③Receipt Voucher (受領 バウチャー)
④Payment Voucher (支払 バウチャー)
⑤Journal Voucher (一般 バウチャー)
このうち①はInvoiceの発行と同時に作成される書類で、仕訳にあたり「売掛金」が存在することの証明にもなります。②は反対に「買掛金」の存在を証明するもので、見積書やCustomer P/O(注文書)といわば一体のものです。物品やサービスの注文時作成されます。
また、③は物販やサービスの対価として現金を受け取った時に、反対に④は現金を支払った時にそれぞれ作成されます。いずれも仕訳と表裏一体の作業として行われています。
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