SimLex原価管理システムの特徴
SimLex Cost ControlはERPシステムのの1つのモジュールですが、この度1つのパッケージソフトウエアとしてご提供します。
いままで、原価管理パッケージとして市販されているソフトウエアはほとんどなく、各企業さまでは手計算で対応しているのが現状です。
[原価管理パッケージとしての特徴]
・会計システムの経費情報と直接リンクして、自動配賦を行い工程別経費および品目別単価を算出します。いままでは、会計で経費情報より工程チャージを算出し、その後製造実績数と生産時間より原価を算出していた。
・SimLex Cost Controlは、SimLexシリーズ以外のあらゆる上位システムとExcelインターフェースにて接続できますので、今お使いのERPシステムや会計システムと接続ができます。
・SimLex Cost Controlでは、標準原価計算、実際原価計算、予算原価計算が可能でさまざまな分析が可能です。また、原価レポートはもとより、画面に表示されたデータのExcelへのエクスポートが可能です。
SimLex Cost Controlフロー図
原価計算プロセスでは、会計の経費情報と直接データ連結して工程別経費を計算し、共通費を工程別に配賦します。その計算された工程経費よりその工程での品目別単価を算出ます。積上原価計算プロセスでは、部品表に従い積上原価計算を行い、標準原価、実際原価、予算原価をExcelまたはレポートに出力します
SimLex 原価管理システムカタログのダウンロード
製造原価を知らずして工場経営ができるのか?
これまで存在しなかった製造原価に特化したシステム
製造業向け原価管理システム「SimLex Cost Control」は、標準原価、実際原価、予算原価の算出が可能な、タイではもちろん日本でも見かけないであろう画期的なシステムで、しかもSimLexシリーズではない他社製品であっても接続が可能です。
開発のきっかけは「製造原価が分からない」と悩まれるお客様が少なくないことによるもので、原価を把握できないことによって起こり得る問題は致命的になるのです。
ラインの効率化は原価管理では達成しない
例えば製造現場でラインの効率化を図り、時間短縮が達成されたとする。それなのに製造原価が下がった形跡はなく、「理由が分からない」と不思議な思いに駆られる責任者の方がおられる。「工程チャージ×生産時間=製造原価」という計算式は正しいように思えるが、実のところラインの効率化だけで終わってしまう。
その理由はいたって単純、製造とはいえ原価は工場(企業)全体に関わる会計で決められているからです。工程チャージも会計経費情報からはじき出される。経費が下がらなければいかなる原価も下がらない。ラインの効率化は該当ラインのみにとどまり、そのほかの非効率な工程に足を引っ張られることもある。
いつまでも「見える化されない」製造原価
以前より、「見える化」という言葉がよく聞かれ、そのための管理システムがこぞって開発された。しかし要となる製造原価は未だ見えていないといっても過言でありません。
人員の見直しや光熱費などの省エネで、目に見える経費を圧縮することができる。それだけは「ものづくり」は極められない。製造原価を把握できていないことは、創り手が自らの製品の価値を分かっていないことを意味します。「計算し直したら在庫金額が数倍に膨れ上がった」という事態と同様です。「製品価格に無駄な製造原価が含まれたまま」となって利益を減らしている。高価値な製品が「現金(利益)ではなく在庫資産に化けてしまっている」。
会計システムの経費情報に直結
製造原価が未だ見えていない理由は、生産管理と経理事務が分離していることによる。当たり前といえば当たり前で、日系企業はより顕著だ。生産管理が弱いと原価管理も弱くなる。高いレベルでの管理を実現している企業であっても、「実は手計算で」といった苦労話をよく聞く。
タイローカルの会計システム(経理ソフト)はそもそも、原価管理が含まれていない製品が多い。「統合的に管理するのがERP(企業資源計画)システムだろう」と思われるが、残念ながら生産管理と原価生産に弱いERPも存在します。
そのような実情を踏まえ、弊社はSimLex Cost Controlを開発した。会計システムの経費情報に直結させ、標準原価、実際原価、予算原価を導き出します。もちろん工程別に計算して配賦し、共通経費は一定比率で割る。最大の特徴は、日系、欧米系、タイ地場系などいかなる上位システムにも接続が可能な点です。
どのようなシステムであっても、自社開発シリーズ内での連携にとどまる。弊社製品ももちろん、これまでは自社シリーズ内での接続を原則としてきました。しかし今回開発したSimLex Cost Controlは、同業・競合の製品にも組み込むことができるようになっています。